天国からの手紙
お世話になっているいろんな方から、お手紙を頂いてきました。その中に60代で天国に旅立った音楽を愛していた方からのお手紙があります。そこには「あなたと出会えた事が奇跡のようで信じられない、とても幸せで一緒に過ごせる時間は、最後まで楽しく過ごせますように」など綴られていました。
その方は、デイサービスで私が弾くギターに合わせて、シャンソンや歌謡曲を素晴らしい歌声で歌っていました。いつもわたしを見つけて子供のように嬉しそうにしていました。
一緒に笑い合ったり、昔話を聞いたり、病気の事を聞いたり、家族の話を聞いたり、一緒に歌ったり、心が通い合う瞬間が本当に幸せだなぁと教えてもらいました。
それから最近、7年くらい親しくしていた方が旅立ちました。その方はいつも笑っていて、絵を描くのがすごく好きでした。いつも美術の時間に来てくれて誰よりも楽しそうに描いていました。最後に話したのは病院からの電話で、「次の美術の時間はいつあるのか?また教えてな!」と強く言っていました。
今はもっとたくさん開催してれば良かったと思っています。
好きな事にまっすぐな彼女達は、わたし自身に重なっていきます。
自分の出来る範囲で好きな事を楽しんだ最後はきっと不幸なんかじゃないと。病気で苦しみながらでもきっと幸せな瞬間を思い出せるんじゃないかなって。
手紙を読み返しながら思いました。
自分がうまくいかなかった時、逃げたい時、今までたくさんの人がくれた「ありがとう」の気持ちや言葉と、巡り会えた「奇跡」を忘れてはいけないと。
心のこもった言葉は、いつまでもわたしの中に生き続けています。それを力にできる自分でいたいと強く思います。
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